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Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




「Summer of 85」 :: 2022/03/30(Wed)

サマーオブ85

フランス、ノルマンディーの海辺の町。
セーリングを楽しもうとヨットで沖に出た16歳のアレックスは突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。
その時、遭遇しアレックスを救出してくれたのが、18歳のダヴィドだった。

友だちになった2人、やがてそれは恋愛感情へと変わっていく。アレックスにとっては初めての恋だった。
だが、夏の恋はまたたくまに終わりを迎えてしまう・・・・!!


毎作、毎作、次はどんな映画を!?と楽しみにしているオゾン監督作品。
いつも、いろ~~んな意味で驚かせてくれる監督が、本作では1985年のフランスの海辺の町を舞台に、少年たちのひと夏の恋を描いています。
すごく素直にノスタルジックでみずみずしくて・・・・・。毒とか、ひねりとか、衝撃性とかつい期待しちゃうのであらっ!ちょっと監督にしては意外な感じ?と思ったのですが、監督が17歳の時に読んで心を動かされた小説がもとになっているのだとか。
10代の頃の監督の感性が・・・、本作にしっかり投影されているような気がしました。

サマーオブ85ー1
サマーオブ85-2

夏と海と少年たち・・・・、あぁ、これ夏にもう一度観たい(*^-^*)
全く違うけれどドロンの『太陽がいっぱい』とか思い出しちゃう

初めての恋、ただただダヴィドに夢中になっていくアレックスが見せる、想いが溢れてくるかのような視線や表情の瑞々しさ。
アレックス役のフェリックス・ルフェーブルもダヴィド役のバンジャマン・ボワザンも監督自らがオーディションで見出したそうなのですが、この二人がとても良かった~♡
アレックスの想いがしだいに重荷になっていく奔放なダヴィド、最初からちょっといい加減なところがあった彼ですが、確かに魅力的なのよネ~!(^^)!転覆して死ぬかと思った時に、こんな魅力的な青年が現れたら、それはもう白馬の騎士に見えてしまうと思う(笑)

そんな二人の間を割くことになってしまったケイト、彼女の存在が、ただの邪魔者じゃなくって(あの事件後の)アレックスにとっての支えになったことも嬉しかったナ~。
「顔と体を好きになって 心も理想どおりだと期待した・・・・自分が創り出した幻想よ」彼女のこの言葉に深く頷いたけど・・・、ものすごく好きになって、良いところ、自分が好きなところだけしか見えなくなる・・・そういうことって確かにある。

ひと夏の恋の始まりと終わり、少年の日の思い出を描いた作品だけれど、監督らしさというか、ひねりはやっぱりあって・・・、
冒頭アレックスが逮捕されてるシーンから始まって、いったい彼が何をしたのか、なぜその理由を話そうとしないのか・・・、そういう謎も並行して描かれていました。
アレックスを導く教師役でメルヴィル・プボーが出てるのが嬉しかったわ~。歳を感じるし、髪も薄くなってるけど(>_<)そういう姿もありのままに魅力的でした、

サマーオブ85-3

わざと粗め?の映像が、この時代っぽい~。そしてファッションも。
真っ赤なTシャツにデニム、首元にはバンダナ、ボートネックのボーダーカットソー、ケイトのワンピースに髪のカチューシャ、大きなイヤリング。まさに80年代!!っていうファッションの数々が楽しかった。
音楽もイイよね♪
ディスコのシーンで、ダヴィドがアレックスにイヤホンをつけると、そこに流れるのがロッド・スチュワートの「Sailing」♪

少年の夏の日の恋、けれど甘酸っぱいだけじゃない、そこに横たわる「死」、そしてまた生きること。
意外だな~と思った作品だったけれど、監督が惹かれた理由が分かるような気がしました。
  1. 映画タイトル(さ行)
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comment

毎度です。

これは観たかったんですが、どうしても生理的にキツいテーマなので、もうええかと(汗)
時代背景は私も好きなのですが。
セイリングといえば、違う方の名曲を最近違う映画で聴いたときは少し感動しました。
  1. 2022/04/01(Fri) 07:25:32 |
  2. URL |
  3. ゾンビマン #-
  4. [ 編集 ]

>ゾンビマンさん

こんにちは。
懐かしい時代ですよね~♡80年代「ラ・ブーム」を思い出すシーンとかありましたよ(*^-^*)
ソフトに描いてあったので!(^^)!ゾンビマンさん観ても大丈夫だったかも!

違う映画で!?気になる~!!
  1. 2022/04/02(Sat) 14:47:17 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

瞳さん、こんにちは。
こういうノスタルジックな青春ドラマ大好きです。
しかも80年代が舞台というと、自分とも重ねて見てしまいそうです。
(Sailing、懐かしい~)

フランスが舞台ということで、最初サガンの「悲しみよこんにちは」を
思い出したりもしましたが、どちらかというと
もっとほっこりした雰囲気でしょうか?
アメリカ映画ですが「ウォールフラワー」にも少し似ているような...
いつか是非見てみたいです☆
  1. 2022/04/03(Sun) 09:59:41 |
  2. URL |
  3. セレンディピティ #.usTzc9U
  4. [ 編集 ]

>セレンディピティさん

こんばんは。
80年代が舞台♡いいですよね~!!ファッションもね、バンダナの巻き方、ああーー!!そういう感じだった!!と懐かしく思い出しました。

ノスタルジックではあるのですが、少年たちがかわしたある約束をめぐっての事件とか、若者が「死」に惹かれてしまうところとか、オゾン監督らしい要素もちりばめられていました。
「悲しみよこんにちは」懐かしいです~!!そういえば、クリステンが演じたセバーグ、観たいですね(*^-^*)
  1. 2022/04/03(Sun) 20:06:28 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは。
オゾン映画はシリアス、サスペンス、コメディとなんでもOKで
今まで裏切られたことがないです。
本作も中々素敵なドラマでしたね。
ロッド・スチュワートの「Sailing」はドラマにピッタリ!
私もメルヴィルの髪にちょっとショックでした。
でもメルヴィルとオゾンは相性が良いみたい。
  1. 2022/04/04(Mon) 21:13:55 |
  2. URL |
  3. margot2005 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

>margot2005さん

こんばんは。
私もオゾン監督作品大好きです。作品もいろんなジャンルにわたっていて、観るたびヤラレタ~~!と思います(*^-^*)

本作は原点回帰?のような感じでしょうか。監督の若き日を想像させられるような作品でした。
「Sailing」ピッタリでしたね♪

>私もメルヴィルの髪にちょっとショックでした。
フランス男優さんは、無理して若作りしてない、自然のまま年齢を重ねてる方が多いような気がします。とはいえ、ちょっとショックでしたが・・・(>_<)
これからもず~~っと監督の作品でメルヴィルを観たいですね。
  1. 2022/04/04(Mon) 21:54:00 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

瞳さーん!
今見終わった処。
面白かったーーー。
で、
なんだってーーー?あの先生、プポー君だったの?
ショック・・・。今再見して確認。
そっか・・・。まあメガネしてちょっと普段とは違ったキャラを演じていたから、っていうのもあるだろうけど
全く気がつかなかったわ・・・。
教えて頂いて良かった。ここで触れられてなかったら、私気がつかなかったと思う。

また後で感想書いたら、TBさせてね♪
  1. 2022/04/28(Thu) 12:08:38 |
  2. URL |
  3. latifa #SFo5/nok
  4. [ 編集 ]

>latifaさん

こんばんは。
コメント&TBも!ありがとう♡

良かったよね~!オゾン監督作品、やっぱり好きだわ(*^-^*)
監督の作品、キャストも毎回いいよね~!!この作品もアレックスにすっかり魅入っちゃったナ。

そうなの!先生はメルヴィル・プボーなの。
髪とかね、薄くなってたのはっきり映ってたし、年月を感じるなあ~と思ったけど、そういうのも自然に見せててそれもまた魅力かなと思いましたよ。

感想読みに行きまーす(*^-^*)
  1. 2022/04/28(Thu) 20:02:18 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

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