2009
01.08

「ウォリス家の殺人」

ウォリス家の殺人 (創元推理文庫)ウォリス家の殺人 (創元推理文庫)
(2008/08)
D.M. ディヴァイン

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ライスのミステリーを久々に読んだら、他にも面白いミステリーを発掘したくなって。
書店に行ったけど、困った、困った・・。
だって、この時期、本の帯にはやたら・・こんな文字がついている!!
「2009 ○○○海外部門△位」
「2008年度○○ 海外ミステリー△位」

年末のランキング・・ミステリー部門だけでもこんなにいろいろあるとはね・・・(苦笑)
手当たりしだいに買えたらいいけど、昨今文庫も結構お値段張るんですよ。

散々迷って取り上げたのが、この本「ウォリス家の殺人」
原書房2009本格ミステリベスト10海外ランキング第1位という帯の肩書きよりも、気に入ったのが裏表紙の「英国本格の妙味溢れる佳品」という言葉です(笑)


歴史学者モーリスは、幼馴染であり人気作家ジェフリーの邸宅、ガーストン館に招待を受ける。
妻ジュリアによると、ジェフリーは最近様子がおかしいという。
そして、それは半年前ジェフリーの兄ライオネルの突然の来訪からだと聞かされたモーリスだが・・確かに屋敷の中には強い緊張感が漂っていた。

そしてやがて・・二人の兄弟の間に事件が起こる・・。



招かれた屋敷、憎みあう兄弟。
屋敷の中に流れる不穏な空気と複雑な人間関係・・。

うんうん、こういう設定って、その昔の推理小説ぽくってとっても好みです。
密室とまではいかないけれど、閉じ込められた雰囲気の中での事件って・・犯人がやたらもう気になるものです!!
でも、そういう推理小説っぽい部分以外の、登場人物の家庭環境や、人間関係を描いた部分もすごく魅力的で気になってしまう・・。
これが妙味溢れる・・っていうヤツでしょうか。
なんだかもう、犯人は誰?ということをしばし忘れて、この親子はこの先どうなっていくのか・・とか、物語の中で執筆されている本の内容が気になる・・とか。
そういう部分でもすごく読ませるミステリーでした。

登場人物たちの話術にはまり、雰囲気にもひっぱられ、人間関係を描いた部分に目を取られているうちに、著者がちゃんと提示してあった「犯人の正体」を見落としてしまう・・。
はっ・・そうだわ、分かっていたはずなのに~~!!と。

ディヴァインさん、なかなかの巧者です。


さ、じゃ、他の作品も読んでみようか・・と思ったら、こんなネタ晴らしがあとがきにありましたよ。
著者の作品にはデジャブと思うような、お約束ネタが多いそうで、
え?またこのパターンと思われないように・・翻訳の順番にも気を配っているとか。
いやはや、なんて正直なあとがきなんでしょうか(苦笑)

でも、こんな風に書かれるとかえってデジャブを感じたい・・と思う私はへそ曲がりです~(笑)

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