
11月1日は、「紅茶の日」
江戸時代後期、船乗りであった大黒屋光太夫がロシア滞在中、日本人として初めて女帝エカテリーナⅡ世のお茶会に招かれ、紅茶を飲んだという逸話を記念して定められました。
写真のお茶は、ルピシアの「紅茶の日ありがとうキャンペーン」でいただいたメルシーミルフォワ

直訳すると1000回のありがとう

白桃や苺、果実の甘~い香りに包まれて優しい気持ちになるお茶です。
みなさまにも、たくさんのありがとうの気持ちを込めて、
今年もお茶のシーンのある映画のお話を(*^-^*)
でも・・・・ごめんなさい~~(>_<)
昨年、
お茶のシーンのある映画特集を挙げた時に、頭をよぎった、
怖いお茶のシーンのある映画なんて挙げちゃったりします

王道の素敵なお茶のシーンや、ほっこり癒されるお茶のシーンが大好きですが、
えええ~~~っと思うような、意外なお茶のシーン、ゾゾゾ~~と寒くなってしまうこわーーいお茶のシーンも・・・・実は好きだったりします(えっ!?)
ゾクゾクしないように、あったかいお茶を用意してどうぞ~

怖いお茶のある映画・・・で、真っ先に思い出すのが
『白い家の少女』1976年のカナダ、フランス、アメリカ合作映画です。
人里離れた白い家に一人で住む少女リン。あどけないようでいて大人びた、謎めいた少女を演じるのは(当時13歳かな?)ジョディ・フォスター。彼女のなんともいえない神秘的な雰囲気がこの作品の一番の魅力なのですが、
少女が自分に近づく二人の人物にそれぞれ紅茶を煎れる場面!このシーンにご注目。かたや、とっても暖かく、かたや・・・

「このお茶はアーモンドの味がする」
暖炉の火にリンの金髪が美しく光り、ショパンのピアノ協奏曲が流れてくるあのラストシーン、
暖かい部屋での温かいお茶のはずが・・・どんどんと背中が冷たくなってくるようで(>_<)あまりにも美しく、怖いお茶が忘れられません。
懐かしいクラシックからは、
『バルカン超特急』ヒッチコックの有名なサスペンスミステリー、1938年イギリス・アメリカ映画。
疾走する特急列車の中で、忽然と姿を消した一人の婦人。
ふとしたことからその婦人と知り合ったアメリカ人女性アイリスは、彼女を探そうとするのですが、列車の乗客は誰ひとり、彼女を見ていないと言う。婦人は事件に巻き込まれたのか、それともすべてはアイリスの妄想なのか・・?
何を信じていいのか、困惑する展開の中でひとつの鍵となるのが、列車の中で二人が飲んだハーブティー。老婦人が特別なお茶よ~と言った“ハリマンハーブティー”でした。
誰もがその存在を一切認めようとしない老婦人、けれども彼女のハーブティーの包みが列車の窓に張り付くシーンにドキッ!!
まるで婦人の存在を忘れないで~というように。
このハリマンハーブティー、いつか飲んでみたいと思い続けていますが、今だに遭遇できない(メキシコのお茶らしい)謎のお茶です!(^^)!
ハーブティーで思い出すといえば、
『ケース39』2009年のアメリカ映画。

レニー・ゼルウィガー演じる児童専門の社会福祉士エミリーは、ドメスティック・バイオレンスに苦しむ10歳の少女リリーを助け、里親が見つかるまでの間、自宅で一緒に住み始めることに。
守ってあげなきゃ、よく眠れるように~とカモミールティを飲ませて髪を梳かす微笑ましいシーンに癒されていたら、
やがて二人の周囲に次々と不可解な事件が起こり始め、清純でいたいけな少女の裏に隠されたものに・・・・ブルブルしちゃいますーーー(怖っ!)
映画にはもう一度カモミールティーが登場するのですが・・・今度ばかりは微笑ましい~~なんてとても言えず、
癒しのお茶カモミールティーに癒されないお茶のシーンなのでした。
新しいところでは、2017年アメリカのホラー映画
『ゲットアウト』も強烈でした~

何かがオカシイ・・・、妙な違和感を感じ続け、しだいに不信感がジワジワ~こみ上げる中、優雅なティーカップと銀のスプーンがまさか、こんなことに使われていたとは~!!驚きの紅茶使い(>_<)
アイスティーにマドラーも!!
(これ観た後で)誰かがカップにスプーンカチャカチャ当ててたら、絶対ビクン!と反応してしまいそうですよ~。
他にも、さすがイギリス、ギャング映画にもお茶のシーンと驚くのが
『ギャングスター№1』や
『レイヤーケーキ』優雅にはほど遠い、痛めつけられた顔の上にやかんに沸き立った紅茶が注がれる~!なんていう、恐すぎるシーンなんてあったり(「レイヤーケーキ」)
のしあがるまでのさまざまな人物たちとのお茶のシーンにやたら、ハラハラしてしまう『ギャングスター№1』も意外にもいわく付きのお茶のシーンがたっぷり~。
逆にお茶を煎れるシーンがあるのに、一度もそのお茶を飲むシーンが無かったことが印象に残ったのが、
2004年のアメリカ映画
『クローサー』この映画では、恥ずかしいほど赤裸々な言葉が飛び交うのに、ベッドシーンは無く、愛の始まりと終わりを見せながら、愛し合う日々が描かれない。
お茶のシーンも、せめて一緒にお茶を飲む姿が見れたら、彼らの語る「愛している」の言葉が、もっと暖かく、優しく、本当のように聞こえたかもしれないのにな~と寒々と哀しい気持ちになったのでした。
他にも惨劇の起きる日の朝、彼女が煎れてくれたレモンティーを幾度となく思い出す夫の哀しい記憶がなんとも辛い、
『瞳の奥の秘密』(2009年スペイン、アルゼンチン合作)や、
突然の夫の帰宅に、愛人をベッドから追い出しながらも決して動じることなく、落ち着き払ってお茶を煎れる若き人妻キャサリンに驚いてしまう
『レディ・マクベス』(2016年イギリス映画)もある意味、とても怖いお茶のシーンでした。
お茶の後に恐い場面が待っているのよ~~(>_<)
いかがでしたか~♪
お茶を飲むのが怖くなった・・・・なんてコトないですよね?

最後までお付き合いありがとうございました。
みなさまは、怖くない素敵なティータイムを(*^-^*)
- お茶のシーンのある映画(Tea&Cinema)
-
| trackback:0
-
| comment:4
瞳さん、こんばんは。
11月1日が紅茶の日とは知りませんでした。
瞳さんはこの日は毎年紅茶の出てくる映画を集めていらっしゃるのですね。
よく覚えていらっしゃるなーと感動しました。
白い家の少女、懐かしいです! 大好きでした。
ラストも印象的でよく覚えています。
「瞳の奥の秘密」も好きな映画です。
序盤のあの紅茶のシーン、幸せそうな笑顔が忘れられません。
(それだけにそのあとの悲劇が余計に衝撃でした)
「ゲットアウト」も見ているのに、紅茶のシーンを覚えていません。><
後の作品は見ていませんが「ケース39」が気になる。
でも怖そうですね。ぶるぶる
私は「プーと大人になった僕」の中の
列車の中のティパーティの場面がかわいくって大好きです。
https://blog.goo.ne.jp/serendpt3/e/9229adec3d4f9a7c2912a0b2051cf49c(こちらで取り上げているので、よかったらご覧になってみてくださいね)
- 2021/11/01(Mon) 21:58:57 |
- URL |
- セレンディピティ #.usTzc9U
- [ 編集 ]
>セレンディピティさん
おはようございます。
「TeaPlease」という紅茶の(一応 笑)サイトを持っていて、そこにお茶のシーンのある映画というのを集めていたのですが、ブログを始めてからこちらにもそういう記事を挙げていこうかな~と思って。
長い記事読んでくださってありがとうございます(*^-^*)感動~なんて言っていただけると調子に乗っちゃいます(笑)
おおーーーー!!「白い家の少女」嬉しいです~♡あのラスト印象的でしたよね。
「瞳の奥の秘密」もお好きとは~!ますます嬉しいな。
あのレモンティーの美しいシーンがあって、そのあとの悲劇がよけいに辛いですよね。
「ゲットアウト」これはいろいろと衝撃的なシーンがありましたものね。紅茶のシーンをかき消すような・・・・。
「ケース39」トラウマを攻撃される怖さにブルブルします・・・。ブラッドリー・クーパーも出てるのですが気の毒なんです(>_<)
「プーと大人になった僕」のシーン、私も大好きです♡
リンク貼ってくださってありがとうございます。
あとで読みに伺いますね~(*^-^*)
- 2021/11/02(Tue) 10:07:28 |
- URL |
- 瞳 #-
- [ 編集 ]
瞳さん☆
お紅茶にとても詳しいのですね!?
紅茶専門のサイトをもっていらっしゃるとは!
それにしても映画の中で紅茶を飲むシーンに注目して観ているなんて!斬新です~☆
私残念ながら見ているのは「ゲット・アウト」くらいでした。あれはしっかり紅茶のシーンが頭に焼き付きますね(笑
他は何度もタイトルを目にするので見たことあったかな?と思ってましたが、どれもまだ未見でした。今度探してみます~
- 2021/11/08(Mon) 17:34:08 |
- URL |
- ノルウェーまだ~む #gVQMq6Z2
- [ 編集 ]
>ノルウェーまだ~むさん
おはようございます。
こちらにもコメントありがとうございます♡
いえいえ~、お恥ずかしい!(^^)!ただただ紅茶が大好きな個人的なお茶のサイトなんですよ~。お茶と一緒に読みたい本とか、映画の中のお茶のシーンとか、そういうコンテンツが作りたくて(笑)
映画にお茶が登場するとおお~!!っと座りなおして観ちゃいます(*^-^*)
「ゲットアウト」あれは強烈でしたね。
今年の記事の作品は(怖いお茶シーンの)変わり種?だったので昨年の「お茶の映画が登場する映画」の方が王道でよくご存知かもしれません~♪
http://teapleasebook.blog26.fc2.com/blog-entry-1225.html
- 2021/11/09(Tue) 08:23:58 |
- URL |
- 瞳 #-
- [ 編集 ]