
1950年代、ブルックリン。
脳に障害を抱えながらも抜群の記憶力を持つライオネル。
ボスであり、人生の恩人でもあるフランク・ミナの私立探偵事務所で働く彼は、ある調査の報告に出かけたフランクのピンチを救えず、ミナを失ってしまう。
なぜフランクは殺されなければならなかったのか・・・、最後に残した彼の言葉を手掛かりに事件を追っていくライオネルだが・・・
2019年アメリカ映画。
エドワード・ノートン。久々に彼を観て嬉しい!!
驚くことに本作では、脚本、制作、主演そして監督という4役

突然単語が口をついて飛び出す、特に気持ちが昂ると「If(イフ!」と大きな声で叫んでしまう、手の動きを止めることが出来ないといったチック症?のような障害を抱えるライオネル、演技派ノートンですから~~~、このキャラの成りきりっぷりはお見事というしかありません。
“マザーレス ブルックリン”は、母親を亡くし孤児院で育った生い立ちからの呼び名だったんですネ。
細身の身体、どこか庇ってあげたくなるようなライオネルと気持ちを寄せていくヒロインとの間の空気もどこか母性的なものを感じました。
恩人の死の真相を追っていく私立探偵、ノワールものって好きだーーー(*^-^*)
特に1950年代の雰囲気ってたまりません~~♡


オールドカー、ファッション(男性陣のコートや帽子も!)小道具はお約束のクラブのマッチ(笑)発作を抑えるためのガム、
そして音楽♪、
真相を探っていく鍵となるのがハーレムのジャズ・クラブということで、黒人ミュージシャンのセッションも流れて♪
映画全体に流れる雰囲気に酔いしれましたよ~♡エドワード・ノートン、センス良いですネ。
加えてキャスト陣も豪華なんです!!
恩人フランクにブルース・ウィルス、街を牛耳る大物をアレック・ボールドウィン、そして謎の男はウィレム・デフォーと!!渋くてみんな味があって存在感ピカイチの方々ばかりですヨ!!
誰もが黒と白の部分を持っているかのような、光と闇、両方を併せ持つやるせなさというか、哀感がまたこの映画の雰囲気にぴったりでした。
記憶力抜群のハズのライオネルがフランクが遺したある言葉だけをなかなか思い出せないところは、ちょっともどかしかったかなーー。でもさっさと思い出してたら盛り上がりませんネ(>_<)
恩人の復讐という意味でいうと盛り上がるラストではないのですが、それもまた良し、味わい深い♪
ジャズを聴きながらお酒を飲みたくなるような(飲めないけど)雰囲気の映画でしたが、なんと!!お茶も登場しました!!
私立探偵事務所の仲間がお酒を勧める中、「飲まない」とお茶を注文したライオネル。
熱々アツアツのお湯が・・・・そのあとの重要なポイントになって思わずニヤリとしちゃいました。
次回のノートン監督作品もまた観てみたい。そう思わせる映画でした。
マザーレスシリーズ作ってくれてもいいな~(*^-^*)
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