
WOWOWで鑑賞した2作。偶然ですが、どちらも作家が登場する映画でした。
1作目はこちら。
夫ジョゼフがノーベル文学賞を授与されることになり、妻のジョーンと息子はノーベル賞の授賞式が行われるストックホルムを訪れる。
喜び合う夫妻だが、妻ジョーンは心の内で複雑な思いを抱いていた・・・。
40年目の真実ということで、ああ、きっとそういうことなんでは!?と想像できちゃうのですが、なにせグレン・クローズはじめ、キャスト陣がとても良かった

夫への愛情、嫉妬、苦々しさ・・・抱えてきた複雑な思いが表情のひとつひとつから感じられて見入ってしまいました。
彼女一人の我慢や忍耐がこの長きにおける秘密を支えてきたとは感じられない、若き日の二人の姿や回想シーンの魅力(若きジョーンを演じたのはクローズの実の娘さんですって。)と、夫ジョセフを演じたジョナサン・プライスのおいおい~~と思いつつもどこかこう、捨てきれない(なに!?あの胡桃 苦笑)チャーミングさ。
互いにいろいろな想いを抱えて共に歩きてきた・・・、そして、それがまさに作品を生み出す力にもなっていた!特別な絆のようなものが夫妻にはあったように感じました。
久々に見たクリスチャン・スレーターが嬉しい♪
今回はもっさりしてイケメン度は落ちていたけれど

息子役はマックス・アイアンズでした。
ラストシーンのジョーンの表情・・・、う~~ん、読み切れない

でもきっとこれからも書いていく・・・、それだけは確か。

かつてベストセラー作家だったリー・イスラエルだが、今ではアルコールに溺れて仕事も続かず、家賃も滞納するどん底の生活。
仕方なく大切にとっていた大女優キャサリン・ヘプバーンからの手紙を古書店に売ったリーは、セレブからの手紙がコレクター相手に高値で売れることに味をしめ、古いタイプライターを買って有名人の手紙の偽造をはじめるのだが・・・。
これ実話なんですね❕ビックリだわ~~。
そしてもっと驚いたのは、アカデミー賞の主演女優賞、助演男優賞、脚本賞にノミネートされた作品なのに・・・なんと日本では劇場未公開


いやぁ~~、モッタイナイ。
決して人好きのするタイプではない、むしろイヤ~~な態度のリーですが、この人間味というか・・・、メリッサ・マッカーシーが素晴らしい

全然共感はおぼえないのに、ジャックとの友情や書店主アナとの会話がなんとも心を揺らすんだわ~~。
ジャック役のリチャード・E・グラント,(「ウィズネルと僕」好きだ)とのラストシーンには思わず泣きそうに

とはいえ、転落のお話なのに・・・泣けるお話ではなかったことも予想外でした。
伝記作家であるゆえに、その人本人よりも本人らしい手紙が書けた!自分の捏造した文章に自信と誇りさえおぼえていた様子に、決してしてはいけない詐欺行為なのにちょっとニンマリしてしまいましたヨ、イケナイ、イケナイ。
彼女が売りに行く数々の書店とそれぞれの書店主のキャラのバラエティに富んでいたこと(素敵な店主もいれば・・・)も面白い。
原題の「Can You Ever Forgive Me?」は、2008年に彼女が書いた自叙伝のタイトルなんですネ。
誰かになり切って書くのではなく、自分自身のことを書き始めた・・・、罪を償って一歩踏み出す、邦題の罪と罰からは予想もしていなかった逞しいラストシーンでした。
- WOWOW鑑賞作品
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瞳さん、こんにちは!
私もこの2つ見たよ^^
いいなぁ、WOWWOWは、こういうの放映してくれるんだもんなー、私も入りたいけどなあ・・・。
>アカデミー賞の主演女優賞、助演男優賞、脚本賞にノミネートされた作品なのに・・・なんと日本では劇場未公開
そうなのよね。
確かに地味だし、イケメンとか美女とかスター役者出てないし、涙をそそるような内容でもないし・・興行的に不安があったんだろうけどね・・
本屋さんで、彼女に小説を渡した、結構綺麗な中年の細身の女性いたじゃない? 個人的にちょっと仲良くなった・・
あの人が好きだったなあ・・・。
- 2020/02/06(Thu) 10:55:32 |
- URL |
- latifa #SFo5/nok
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>latifaさん
こんばんは。
あっ!「女流作家の罪と罰」の方もご覧になってたのね・・・!!
あとで感想読みに伺います~♪
WOWOWね、日本未公開作品もいち早く観れるしありがたいんだけど・・・利用料金がもっとお安くならないかなあ!(^^)!
元を取ろうと(笑)毎月せっせといろいろ観てます。
そうそう、地味だからかなあ・・・、
>イケメンとか美女とかスター役者出てないし、涙をそそるような内容でもないし
うんうん、確かに~!!
でも人間臭くてとっても良かったわ。
書店主のアナ♪彼女素敵でしたよね。
雰囲気も良かったし、リーとも友だちになれそうだったのに・・ネ。
彼女の書店居心地良さそうで、通いたくなるお店だったよね。
- 2020/02/06(Thu) 20:41:19 |
- URL |
- 瞳 #-
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瞳さん、こんばんは。
ひとつめの「天才作家の妻」は劇場で見ました!
かなりガツンと来ましたが
グレン・クローズの演技に凄みがあって堪能しました。
クローズの娘さん、アイアンズの息子さんと
2人の2世俳優も魅力的でしたね。
ふたつめの作品は知りませんでした。
WOWOWは契約していないし、DISCASもやめちゃったけど
機会があったら是非見てみたいです。
覚えておきますね☆
- 2020/02/06(Thu) 22:40:02 |
- URL |
- セレンディピティ #.usTzc9U
- [ 編集 ]
>セレンディピティさん
こんばんは。
「天才作家の妻」劇場でご覧になられたんですね!!
見ごたえある作品ですよね。
グレン・クローズはじめキャスト陣の演技素晴らしかった♪
単に夫の影にずっといなければならなかった妻・・・というのではなかった複雑な感情が揺れる演技、見事でしたね。
マックス・アイアンズは最近いろんな作品で活躍してますね。クローズの娘さんも女優さんとは知りませんでした。
「ある女流作家の~」はどちらかというと地味な作品ですが、こちらも良かったです。
こちらもね、俳優陣の演技を堪能しましたよ。機会があればぜひ~♪
- 2020/02/07(Fri) 22:29:39 |
- URL |
- 瞳 #-
- [ 編集 ]
「天才作家の妻」は映画館で見ました。
>夫ジョセフを演じたジョナサン・プライスのおいおい~~と思いつつもどこかこう、捨てきれないチャーミングさ。
瞳さん、優しい!私は脱いだ服は散らかしぱなし、若い女性カメラマンに色目は使う、なんじゃ、この爺さん!と見ててムカムカしてましたよ(笑)
「ある女流作家の罪と罰」は瞳さんの記事見て、wowowの録画を見ました。
面白かった〜♪主演女優は無愛想で人間嫌いな感じが出てますね。詐欺の相棒になるジャックもいい味出してます。ほんと、俳優陣のリアルな演技が素晴らしい。
有名人の手紙の展示即売会なんかもあって、未知の世界も面白かったです。
>罪を償って一歩踏み出す、邦題の罪と罰からは予想もしていなかった逞しいラストシーン
意外にも後味のいい終わり方でしたね。最後の子猫を仕事中にかまうシーン。ここが何より救われました。
- 2020/02/09(Sun) 15:37:47 |
- URL |
- tonton #-
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>tontonさん
おはようございます。
tontonさんも劇場でご覧になってたんですね!!あとで感想読みに伺おう~♪
>私は脱いだ服は散らかしぱなし、若い女性カメラマンに色目は使う、なんじゃ、この爺さん!と見ててムカムカしてましたよ(笑)
あははは~(笑)
いやぁ、うちの主人は色目は無理ですが(爆)脱いだ服は全く片付けてくれないのでその点では慣れてます!(^^)!
基本、どうしてもスクリーンの中の(ダメな)男に甘い私です。もちろん現実は・・・許せませんけどね~。
「ある女流作家」WOWOWでご覧になったのね!嬉しい。
劇場未公開が勿体ないですよね、面白かったわ。
そうそう、あの二人の関係も良かったなぁ。
有名人の手紙にはそれぞれにファンが付いてる!!って言ってましたね。
邦題から想像するとどんな罰が待っているのか・・・と思いましたが、意外なほど逞しいすっきりした終わり方でした。
ああ~!!そうでした。あの子猫ちゃんとのシーンにホッとしましたね。部屋も綺麗になってたし(笑)
- 2020/02/12(Wed) 09:58:43 |
- URL |
- 瞳 #-
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かつてのアメリカで女性は大変だった・・・な映画2つ
- 2020/02/06(Thu) 10:50:11 |
- ポコアポコヤ 映画倉庫