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Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




「ねじれた家」 :: 2019/10/06(Sun)

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〈伝説的人物〉の突然の死に、英国中が驚いた。
アリスティド・レオニデス、ギリシャで生まれ、若い頃に無一文で英国へ渡り、レストラン経営で大成功を収め、巨万の富を築いた人物だ。
その孫娘であるソフィア(ステファニー・マティーニ)が、かつての恋人のチャールズ(マックス・アイアンズ)が営む探偵事務所に現れる。一族の誰かが祖父を殺したにちがいないと打ち明ける彼女は、チャールズに捜査を依頼するのだった。

                   <公式サイト ストーリーより>



アガサ・クリスティ自身が誇る最高傑作

・・・・というのは言いすぎだと思うけど
「自作の探偵小説の中で、私が最も満足している二作は『ねじれた家』と『無実はさいなむ』である・・・と自伝にあるし、
クリスティ自身が選んだベスト10(1971年時点での)にも入っている作品なのでお気に入りの作品と言うことには違いありませんネ。
でも、私は『無実はさいなむ』の方が断然好き~
本作はどうしてもエラリー・クイーンの某有名ミステリー(ネタバレになるのでタイトルは書けないけど)を思い出してしまうのだわ。
そしてクリスティ作品の醍醐味である、キャラクターの魅力!という点においても『無実はさいなむ』、『杉の柩』や『滿潮に乗って』『終わりなき夜に生まれつく』の女性たちほど惹かれないのだけれど・・・・

おっとイケナイこういうことを書き始めたら終わらないので、映画の感想にまいりましょう。

ねじれた家4

ねじれた家2

お屋敷、調度品、クラシックカー、そしてファッションう~ん、イイですね!眼福でした!!
重厚な雰囲気の中、お屋敷に渦巻く家族たちの思惑。
全員に殺害の動機あり・・というミステリーにおいて美味しすぎる設定と、こんな家族たちと暮らしたくない・・・と思う一癖も二癖もありそうな人々
原作を読んでいるので犯人は分かってはいますが(未読ならなお楽しめただろうナ)、役者さんたちの演じっぷりを楽しみつつ、ミステリアスな雰囲気に浸りました。

ねじれた家3

ジュリアン・サンズとジリアン・アンダーソンだったのね~

ねじれた家1

驚いたのが、原作では幸せな(結婚を約束した)カップルであるソフィアとチャールズが、こんな風にわけありな元恋人同士という設定になっているとは
殺されたという父親(しかも犯人捕まってない!)、愛し合ったソフィアとの別れ、好男子ながら(いまだ傷癒えぬ)影を背負ったマックス・アイアンズのチャールズ。
「こういう状況(祖父の死に家族が関わっている)だから私たち、結婚は無理かも・・・」と彼女に言われて、警視庁のお偉いさんである父のコネで捜査担当者の警部に付いてお屋敷にもぐりこんだ外交官(ぶっちゃけた説明ですが 笑)、人好きのする温厚な坊ちゃんタイプでしたよね、原作のチャールズは。
エライ変えましたねーー
原作のチャールズなら閉じられようとしたドアに足を差し込んで阻止する・・・なんて出来ない、デキナイ。
いやいや魅力的で良かったですが・・・、彼とソフィアとのわけありげ~な雰囲気が・・・、祖父殺しよりも(犯人知ってるだけに)気になってしまった私でした。
そうそう、チャールズがマックス・アイアンズということで、(原作通りなら)父親役でジェレミー・アイアンズにも登場して欲しかったなあと脳内で妄想したりもしましたよ(笑)


犯人が明かされる、ラスト10分ほどのたたみかけは、スピード感、臨場感ある映画的な見せ場でした
登場シーンからさすがの存在感を見せつけたグレン・クローズ・・・、「あなたが思う以上にあなたのことを想っているのよ」この言葉は原作にはありませんがとても良かったです。

ラスト、あれこれ語らずの「ジ・エンド」に驚き!!潔いというべきでしょうか
犯人は衝撃の人物ですので、その驚き、苦さを残したままのラスト・・・といえるのかもしれません。

潔いといえば、原作に登場するマザーグース(“ねじれた男がおりました”)も登場させませんでしたネ。

  1. 映画タイトル(な行)
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comment

いま一緒にネットだね

瞳さん
ごめんなさい
思わず・・
ジュリアン・サンズ・・・♪に反応
  1. 2019/10/06(Sun) 16:31:46 |
  2. URL |
  3. みみこ #zQHIT1rU
  4. [ 編集 ]

>みみこさん

わーーー!ホヤホヤの記事に反応してくれてありがとう。

そうなのーー!
出てたわーーー!!最初気づかなくってサンズ、ごめんなさい~(>_<)
  1. 2019/10/06(Sun) 16:50:42 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは

こんにちは。弊ブログをご訪問くださりありがとうございました。
私もあのラストの簡潔で力強い…ある意味余韻の無い終わり方が、この一族の救いのなさを表しているようで、すごく良かったと思っています。
それにしてもマックス・アイアンズはイイ男でしたね!!役柄も、ルックスも!!
  1. 2019/10/07(Mon) 14:18:27 |
  2. URL |
  3. ここなつ #/qX1gsKM
  4. [ 編集 ]

>ここなつさん

こんにちは。
コメント、TBありがとうございます。

あそこで終わるとは思っていませんでした!
おかげで余計、チャールズとソフィアがあれからどうするのか、気になってしまいましたよ(笑)
一族の救いのなさ・・・この先はきっとソフィアが祖父の代わりになっていくんでしょうね。

マックス・アイアンズ、パパより甘めのルックスですね♪
これからの出演作も楽しみです。
  1. 2019/10/07(Mon) 14:30:54 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

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「ねじれた家」

大変見応えがあり面白い作品だった。アガサ・クリスティーの原作は未読だけれど、恐らく原作も秀逸であるのは間違いないだろうし、本作、毒のある部分が光っている。イギリスで貧しい私立探偵を営んでいる男チャールズ・ヘイワード(マックス・アイアンズ)の所に若く美しい女性が事件捜査の依頼にやって来る。その事件とは、こういうことだ。ギリシャからイギリスに移民してきて、一代で莫大な財産を築いた男レオニデスが、...
  1. 2019/10/07(Mon) 14:14:25 |
  2. ここなつ映画レビュー