2008
01.10

「街のあかり」

街のあかり街のあかり
(2007/12/21)
ヤンネ・フーティアイネン.マリア・ヤンヴェンヘルミ.イルッカ・コイヴラ

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去年鑑賞したカウリスマキ監督の「過去のない男」がとっても良かったので。

「浮雲」「過去のない男」そして「街のあかり」
監督の敗者三部作のラストを飾る作品だとか。

なるほど~、確かに(「浮雲」はまだ見ていないけど)「過去のない男」よりももっと・・これでもか!っていうくらい最後まで辛い目にあうんです。

警備会社に勤める男。
何故だか・・人には好かれないたちらしく。会社の仲間からはつまはじきにされ・・恋人もいない日々。
うーーん、何故なんでしょうね?
顔も決して悪くはないと思うんだけど・・。
まあ・・確かに明るい顔ではないと思う(けどまわりの人だってそんなに明るい顔じゃないが・・苦笑)・・ぶっきらぼうな挨拶のせい?
どこかその場の雰囲気を・・壊しちゃうようなそんなひとりがてんなところ?
お酒を注文したお店で連れの人がいる女性に・・かなり接近するようなそんなシーンがありましたね。人との距離が上手くとれないのかもしれません。

だけど決して悪いことなどしていない・・そんな彼がイケナイ人たちに目をつけられて。
どんどんと酷い目にあっていくんですよ。
でも監督の作品ってどういうわけか、それがジメジメ・・と暗く描かれない。
どこかユーモラスな感じまでしてしまう。
それはきっと男がどんなに辛い目にあってもどこか不思議なほど前向きなせいなのと・・監督自身も彼のことを決して負け犬・・という風に見ていないからなんでしょうね。

孤独な男の姿をこんな風に淡々と・・不思議に、でも決して突き放さずに描いている。これが監督の作品の魅力だと思う。

映像の色合いも独特で暖かい。
女性を招いた男の部屋のシーン。テーブルに飾られた赤い花、ベーグルみたいなパンのつやつやしたこと。
そういえば「過去のない男」の部屋も居心地良さそうだったわ。

ただ今回のラストはかなりさりげない・・というか「え?」というくらいあっさりとしていましたね。
希望の見えるラストではありましたが、とってもあっさり(苦笑)

まだまだ悪いこともあるかもしれない、だけどいいとこだって・・あるかもしれない・・よ。
そのくらいのさりげない明るさ。
ほんのり、ほんのりと少し。あかりのともるようなそんなラストでした。
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