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Slow Dream

縁あって・・・本や映画と巡りあう。




「2重螺旋の恋人」 :: 2019/02/20(Wed)

2重螺旋の恋人

主人公のクロエは原因不明の腹痛に悩む25歳の女性。
精神分析のカウンセリングを受けることで痛みから解放された彼女は、分析医のポールと恋に落ち、同居を始める。
そんなある日、クロエは街でポールそっくりの男を見かける。彼はポールの双子の兄で精神分析医のルイだった。
なぜポールはルイの存在を隠していたのか? 疑惑にかられ、偽名を使ってルイのクリニックに通い始めたクロエは、優しいポールとは反対に傲慢で挑発的なルイに惹きつけられていく……。

           <公式サイト ストーリーより>




※↓ 今回ネタバレしていますので、未見の方はご注意ください!!


オゾン監督って・・・・・・
何作も何作も観ても、いや、観れば見るほどとらえきれない監督だ!!
本作を観て改めてそう確信しましたよ~~。
謎が静かにゆっくりと開かれていく驚きと哀しみに浸った前作の『婚約者の恋人』とは一転!!なんて挑発的ガンガン挑戦してきた~~!!

観る前の想像よりももっと衝撃的なシーンあり、ホラーテイストな部分もあり、エロチックで、ミステリアスで、そしてやっぱり美しい!!
あぁ~~、でもやっぱり観てる間中、翻弄されまくっちゃうところがオゾン監督作品なんだなぁーーー。

長い髪をバッサリと切るシーンから始まって(なんて強い目力!!)えっ!!!?と目を疑った診察での場面、初っ端から驚かされましたが・・・、このくらいで驚いてたら置いていかれちゃうくらい。ミステリアスな展開が続きます。

恋人ポールにそっくりな精神科医ルイの診察室へと続く・・・・螺旋階段のシーンで(ポールの時と同じ!)、これはたぶん、クロエの妄想でルイという人物はいないんだろうなあと思いつつも、
あまりにも強烈なシーンの数々にえっ?まさかね?いや、どうなん~!?と翻弄されました。

ポールとルイを演じたジェレミー・レニエのキャラ分けがスゴイ。
おんなじ顔なのに、声(ルイの方がちょっと低め?)やしぐさや表情でちゃんとどちらかわかる。わかるんだけど・・・それが後半になるにつれ、えっ?どっち?とわざと惑わせるようになっていって(わかると思っていた確信を揺るがせる)もうーーー、監督ったら

観終わってからいったいそれまでのどのシーンがクロエの想像で、どれが現実なのか、もう~、見事に入り混じってはっきりしません~。むしろもう、はっきりしてなくてもいいかな・・・と思わせる。
猫のことや、アパートのおばさんも思わせぶり~
クロエが勤める美術館の展示品も・・・なんて思わせぶりだったのでしょう。最初は普通?の展示品だったのが、なにかこう~、ぐるぐる混沌とした絵になり(クロエが思わず目を閉じるような)、最後はぎょっとするような彫刻でしたね。
こういうクロエの内面を展示品で暗示するかのような演出や、
まるで何かを確かめるかのように(待合室の)植物の土を触るシーン、いなくなってしまった猫のことや、死んではいないけれど存在が無い(おばさんの)娘の部屋、う~ん、いろんな謎めいた部分に観終わってからもいろんな風に想像させられます。
ラストシーンもどうとらえたらいいんだろう。

鏡や窓を使った映像もゆらゆら~~とゆらめいて、まるでクロエの2面性をあらわすかのようでした。

2重螺旋の恋人2

『17歳』でオゾン監督作品のヒロインをつとめたマリーヌ・ヴァクト、あの時は瑞々しくも危なげな思春期の少女っていう役がぴったりでしたが、4年経った本作でこんなに大人っぽくなってるとはプライベートで出産も経験したのね~。

双子というモチーフに興味をひかれていたという監督、確かに双子ってなにかこう、神秘的な存在。昔萩尾望都さんの「半身」に衝撃を受けましたっけ。
そんな神秘的な存在の双子・・・、実は主人は一卵性双生児。双子の弟の方です。
子どもの時にはとてもよく似ていたそうですが、今はもうそれほどでもありません~。「子どもの頃とか、今までに、何か繋がってる!?っていう感覚あった?分かり合えるとか・・?」と聞いてみたことがあるのですが、
「いや~~、ない!!」ときっぱり
そうなの~!?すこ~し、私の中で神秘性が揺らぎました

  1. 映画タイトル(な行)
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comment

つるの一声

旦那様・・!(≧∇≦)
  1. 2019/02/20(Wed) 18:07:45 |
  2. URL |
  3. つるばら #OP2UcWyM
  4. [ 編集 ]

>つるばらさん

つるの一声~~、ぷぷぷ~~(笑)ありがとうーー。

双子ってどっちかがお腹痛かったら通じるものがあるとか、なにか感じあうものがあるんじゃないか?とかワクワクしながら聞いてみたんだけど・・・・!
そういえば、主人も義兄さんもお互い入院とかしたことあるけれど、全然どっちもピン?ともきてませんでしたっけ(>_<)

他の双子さんにも聞いてみたいです~!(^^)!
  1. 2019/02/20(Wed) 21:28:49 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

旦那様が一卵性双生児!?
つい私も神秘性を求めてしまいますけれど、きっぱり”ない”って(笑)
瞳さんは若い頃、義兄さんとご主人を間違えてドッキリなどということはなかったんでしょうか?(どこまでもドラマチックな期待が…)

この映画の内容、ちょっとクローネンバーグの「戦慄の絆」を思い出しました。
なんせ変態クローネンバーグですから、相当病んでる映画だった記憶があります。
  1. 2019/02/24(Sun) 13:11:41 |
  2. URL |
  3. tonton #fxAICzkk
  4. [ 編集 ]

>tontonさん

こんばんは~。
でしょう~(笑)神秘的な感じしますよね。
でも結婚して30年以上も経つと・・・、主人が双子ってこと、忘れそうになるくらいです!(^^)!

>瞳さんは若い頃、義兄さんとご主人を間違えてドッキリなどということはなかったんでしょうか?(どこまでもドラマチックな期待が…)

それがね~、結婚した時にはもう、主人とお兄さんは体型が違ってたんですよ。主人が細すぎただけかもしれませんが・・・。
お兄さんはメガネかけてたし。

唯一、神秘性を感じるのは主人と義兄さんがおなじ名前の嫁をもらったことくらいでしょうか。
義母が昔、驚いたわ~と言っていましたっけ。

「戦慄の絆」ありましたね~!!
そうそう、双子とか医者(あちらは産婦人科でしたっけ)とひとりの女性・・・似てますよねーー。
赤い手術着じゃなかったでしたっけ・・・。恐くて美しくて・・・なんとも強烈な作品でしたね。
ジェレミー・アイアンズ!!見返したくなってきた~♪

  1. 2019/02/24(Sun) 19:04:34 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

オゾンさすがよね

お邪魔します~~
↑、同じ名前なんですか!!
神秘性ありますよ。意外と身近にいるんですよね、双子ちゃん。
で・・・今回この映画演じたジェレミー・レニエ。
私、お初だったの(笑)
いろいろなバージョンみせつけられて、
う~~んこういうタイプもああいうタイプも、いいなと
結構、楽しんでいました。
ポスターもいやらしくないギリギリラインで素敵だわ。
自信がないと、できないポーズ・・もう(笑)
マリーヌ・ヴァクト、ママにみえない!!うらやましい・・
  1. 2019/02/25(Mon) 17:09:12 |
  2. URL |
  3. みみこ #zQHIT1rU
  4. [ 編集 ]

>みみこさん

こんにちは~。
そうなの~!!同じ名前なの(笑)私も最初に聞いた時、ビックリ。
義母さんはややこしかったと思います。

ジェレミー・レニエ、お初だったのね。
私は最近では「午後8時の訪問者」「エタニティ 永遠の花たちへ」を観ていたんだけど、本作観ておお~~!!と(笑)
髪型やメガネ、そうそういろんなタイプで登場して良かったよね♪

ポスター、そうそう、芸術的に見える~!!
贅肉あったら無理なポーズ・・・・(>_<)
出産経験しててあの細さ、すごいナ~~。

そうそう、ジェレミーの役、当初は有名なフランス男優がやるはずだったと記事で読んだわ。
あまりに過激なので降りちゃったとか。
誰だったんだろう・・・、気になる~~(笑)
  1. 2019/02/26(Tue) 13:59:56 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

どうも、女性のサイトでこの映画についてコメントをできるのは、やはりうれしいですね。それにしてもあのファーストシーンは、私ですら「そこまでする!?」と思ってしまいました。

日本でも、原田美枝子や小林薫のような人は、善人も悪人も自在に演じれらますね。本当にすごいと思います。もちろんジェイムズ・スチュワートや宇津井健のように、悪役を演じない人もいいですが(苦笑)。

で、この映画では、まさに相反する双子が演じられているわけで、これもすごいですね。

>そんな神秘的な存在の双子・・・、実は主人は一卵性双生児。双子の弟の方です。

そうですか。街でたまに双子の子どもを見かけますと、親は「差別しない」っていう意味でしょうが、まったく同じ服を着せていますね。家族ならわかるでしょうが私にはどちらがどちらかさっぱりわかりません。

ところで双子というと、『青い相姦』も双子でしたね。あれは兄妹ですから、二卵性ですけど。いやー、あの映画を瞳さんが記事にしてくれてよかったと思います。こちらに遊びに来れるきっかけとなったのですから。『エデンの東』もそうでしたね。あれは一卵性の設定かな?

最後に、ジャクリーン・ビセットがちょっと怖い顔になっちゃいましたね。美人だとは思いますが。
  1. 2019/03/17(Sun) 18:02:19 |
  2. URL |
  3. Bill McCreary #-
  4. [ 編集 ]

>Billさん

おはようございます。
あのシーンは驚きましたね!!何観ちゃったんだろ?とぽかん~としちゃいました(笑)

>私ですら「そこまでする!?」と思ってしまいました。

ぷぷ~~、Billさんたら(笑)

俳優さんには両面演じる人もいれば、悪役キャラをやらない人もいますね。
私もどちらもいいと思います!!
相反する魅力の双子を演じたレニエ、良かったですね。

主人もですが、友だちにも双子がいましたし、息子の友だちもそうでした。意外と身近に感じていた双子ですが、映画に登場すると神秘的だなあと改めて感じます。

>ところで双子というと、『青い相姦』も双子でしたね。

おお、そうでしたね!!
Billさんと出会えた作品でした。観て良かったわ(*^-^*)
やはり双子に縁があるのかも~。
「エデンの東」も忘れていましたがそうでしたね。
性格の全く違った双子という設定でしたね。

ジャクリーン・ビゼット、懐かしかったです!
そうですね、顔がふっくらしてるタイプじゃないからかしら。
「料理長殿、ご用心」の頃の美しかったこと!輝いていましたね。






  1. 2019/03/20(Wed) 07:28:28 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

瞳さん、旦那様が、双子ちゃんだったなんて!
びっくりー。
色々お話聞きたくなっちゃうな!!

私ね、若い頃、ちょっと双子の人と仲良くなって・・・
そっくりだから、もう片方の人を少し離れた処から見て、見間違って・・・って経験があるのよ。

でも、なんぼ双子でそっくりでも、若干違うよね。
違い、絶対親しい人なら解るよーって思った。
  1. 2019/05/27(Mon) 16:05:08 |
  2. URL |
  3. latifa #SFo5/nok
  4. [ 編集 ]

>latifaさん

こちらにもコメントありがとう。
そうなの~、双子ちゃんです!(^^)!

>私ね、若い頃、ちょっと双子の人と仲良くなって・・・
そうなのね!!
うんうん、離れたところから見たら、見間違うことってあるよね。

私、学生時代に友だちでも双子ちゃんがいて、最初はわからなかったけどやっぱり親しくなると違いがわかるよね♪
逆に、息子の友だちの双子ちゃんは(自分が親しくはないから)何度観てもおぼえられなかったりしたな~。

主人と義兄さんは、今やもう、双子?って思えないくらい似てないわ~なぜ!?(笑)
  1. 2019/05/27(Mon) 16:21:44 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

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2重螺旋の恋人

2重螺旋の恋人(2017) L'AMANT DOUBLE AMANT DOUBLE DOUBLE LOVER 上映時間 107分 製作国 フランス 監督: フランソワ・オゾン 製作: エリック・アルトメイヤー ニコラス・アルトメイヤー 原作: ジョイス・キャロル・オーツ 脚本: フランソワ・オゾン 撮影: マニュ・ダコッセ プロダクション...
  1. 2019/02/25(Mon) 17:11:10 |
  2. ちょっとお話

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面白かったんですけれど・・・
  1. 2019/05/27(Mon) 16:01:51 |
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