2018
06.14

月イチ★クラシック「死海殺人事件」

死海殺人事件

1937年、アメリカの大富豪エルマー・ボイントンが死亡し、莫大な財産が残された。
先妻の子どもを含め、4人の子どもたちは、後妻のエミリーに長年監視され、押さえつけられてきたのだが、
一家で出かけた旅行先エルサレムでエミリーが死亡。
持病の心臓病だと思われたが、居合わせたポワロは疑念を抱く。
「彼女を殺してしまわなければならないんだ・・・!」船で耳にしたこの言葉は、子どもたちの一人が発したものだった・・・・。


見返すたびに、昔よりも好きになるユスチノフポワロ~(笑)
・・・・ということでシリーズ最後(TV映画は別にして)の「死海殺人事件」をチョイス♪
1988年公開作品ですが、これまでの「ナイル」「地中海」とは制作者が変わって、本作はアメリカ映画。

プロダクションが変わったせいでしょうか、これまでの2作品よりもずっと小粒な印象です。
舞台はエルサレム、砂漠のシーンがメインですが・・・・・残念ながらとっても印象が薄い舞台です。
「ナイル」ではあんなに圧倒的~!!な迫力を感じたのにな~~。

「オリエント」にも出ていたローレン・バコール、ジョン・ギールグッド
キャリー・フィッシャー、「スタハチ」が懐かしい(笑)デイヴィッド・ソウルと嬉しい顔ぶれですが、
それでもやっぱりこれまでのシリーズに比べるとスターたちの顔ぶれもちょっと物足りなく思っちゃう

ですが、横柄なウェストホルム夫人(ローレン・バコール)VSポワロ(ドアで挟まれてムッとする 苦笑)シーンにぷぷっ、
若きキャリー・フィッシャーの姿がとにかく懐かしく嬉しい。
そうそう、中でも一番の白眉だったのは、子どもたちを牛耳る後妻を演じたパイパー・ローリー!!
迫力ありましたーーー。
あの「キャリー」の母親役を思い出しました。

原作のポワロはもっとキッチリしてるだろうなあ(スーシェポワロのようにね!)と思うゆるり~~としたユスチノフポワロですが、
なぜだが最近このゆるさ?が心地よくて(笑)
今回も、不思議な柄(笑)のガウンとか、砂漠ファッションにもぷぷっ、お茶目なポワロでした。

子どもたちを散歩に行かせて、ひとり砂漠に残った未亡人に何が起こったのか・・・。
死亡推定時間と、子どもたちがそれぞれ戻ってきた時間・・・、ここのところの見せ方は(ナイルのように)再現して見せて欲しかったかな~。
原作を読んでいるので分かってはいましたが、未読だとちょっとわかり辛かったかも。

ジョージ6世の戴冠式のパーティーと事件の謎解きを絡めた“ポワロ劇場”は、映画ならではの演出でした!!
(犯人の真似をして)布を巻いて見せるポワロパフォーマンス!!

原作にはなかった第2の殺人・・・・は要らんかったのでは?と思いましたが、それでもほぼ原作通り。
大好きなスーシェポワロのこの事件は・・・・それはないヨーー!!というくらい、原作とは違うものだったので、こちらは、ユスチノフポワロに軍配をあげたいと思います(笑)


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(本作の原作は)クリスティ「死との約束」

お約束通り(笑)映画の後に読み返しましたヨ。
事件の鍵は被害者の性格にある!!!という、クリスティミステリーの醍醐味をたっぷり味わえるこの作品、
何度読み返しても面白い。

何かが起こりそうな序盤の雰囲気~~が砂漠へと舞台と移し・・・やがて起こった事件。
実は原作では、ポワロは事件が起こるまでの第1部にはほとんど登場しません!
第2部、事件の真相に迫るため、関係者たちの話を聞くポワロ、
灰色の脳細胞フル活用でスピード解決を目指します(笑)
「人は嘘ばかり語ってはいられない、ほとんどは本当のことを言うんです」(たぶんこんな感じの台詞)ポワロのこの言葉が印象的。

登場人物たちのキャラクターが多彩、クリスティ作品の魅力も十分味わえる作品です♪
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