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Slow Dream

映画や本とのめぐり合いをひとつひとつを大切にしたい。




「ノクターナル・アニマルズ」映画と原作 :: 2018/06/07(Thu)

ノクターナル

スーザン(エイミー・アダムス)はアートギャラリーのオーナー。
夫ハットン(アーミー・ハマー)とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。
ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。

        <公式サイト ストーリーより>



ぎょぎょ~~~
冒頭思わず目がテン、点・・・・・・、なるほど~!!これがレビューでの(冒頭)驚きのシーン!!かぁ~。
なんて派手な~!なんという迫力!強烈です!

ビックリ!

しかし、そんな衝撃的なアート展を見せるギャラリーのオーナー、スーザンの(美しく着飾ってはいても)なんと不幸そうなことか・・・。
冒頭から最後まで、スーザンを演じるエイミー・アダムズの哀しい瞳が印象的でした。

そんな彼女を驚かせたのが、20年も前に離婚した夫エドワードから送られてきた(出版が決まったという)小説。
届いた小説を開けようとして(包んだ)紙で指を切ってしまう!!このはじまりからもう、なにかアリそう・・・・!!
そしてまた、この小説があまりにも怖い!!真夜中のテキサス、携帯も通じないハイウエイ・・・、どこまでも煽ってくる若者たちの車この先、絶対イイ結果になどなりそうにない、どこまでも不穏な未来を感じさせる・・・トニー一家の物語。
そしてまた、この暴力的な小説をなぜエドワードは送ってきたのか、なぜスーザンに捧げられているのか、
何を意味しているのか・・・、
小説の行く末にドキマギしつつ、それを読むスーザンに湧き上がる不安感に巻き込まれ、
ひも解かれるエドワードとの過去のシーンに見入ってしまう。

あぁ~~、なにもう!!このスリリングな不穏感は~~(>_<)

エドワードの顔をした(小説の主人公)トニーは、かってスーザンが弱いと思っていた繊細なエドワード自身?
でも、回想シーンが進み、現在のスーザンの姿が明らかになるにつれて、表面的なことを気にして肝心なことに目をつぶってしまう・・・もしかしたら、トニーはスーザンの姿をあらわしてる?
愛しているのなら努力をすべき!!過去のエドワードのこの言葉が、頭をまわる~~~。

いろんな想像や思いが次々に浮かんでくる映画でした。

色使いもとっても印象的!(小説の中の)トニーが妻子を発見した、あの赤いソファー
現在のスーザンの洗練された世界に対して、過去のエドワードとのシーンの、どこか懐かしい古びた暖かさのある映像も。


シャノンと

エイミー・アダムズ、ジェイク・ギレンホールはもちろん、小説の中の人物を演じたマイケル・シャノンとアーロン・テイラー=ジョンソンがイイ特にアーロン君の、不敵な怖さ・・・・・まっ裸のトイレシーン目に焼きつくーー。


小説を読み終わり、エドワードと待ち合わせる。
唇からルージュをぬぐったスーザンの女心?にハッとしつつ、なぜか複雑な思いになってしまう
ハッピーエンドのような気がしない。あの小説と同じように。

果たして・・・、待ち合わせた日本料理店で、ひとり待ち続けるスーザンの、あの瞳・・・。
彼女の生き方がこれを招いたんだとしたら・・・。
余韻が静かに押し寄せるラストシーンでした。


原作は、オースティン・ライトが1993年に発表した小説「ミステリ原稿」。
映画化にあわせてかな?ハヤカワから「ノクターナル・アニマルズ」で文庫化されています。

原作読んだら、意外や意外!!監督は(映画化にあたって)かなり変えていました~!!
原作のスーザンは心臓外科医の夫と3人の子どもを持つ49歳のごくごく平凡な主婦、エドワードも、(映画ではジェイクが演じていたからよけい肩入れしちゃったけど 笑)そこまで繊細でもありませんでした。

でも、送られてきた小説を読みながら、ふつふつとスーザンの心に湧き上がってくる不安感~~、なにがどう・・・というのではないんだけれど、
もしかしたら、小説の人物のように自分にも暴力的な部分があるのではないか?
自分の生き方はこれで良かったのか、そして今の自分も・・・・。
映画のスーザンのように華やかでも、芸術の世界に身を置いているわけでもない、普通の主婦だけに、よけいに、読んでいるこちらにもその不安感が響いてきます。
550ページの長編、じっくり・・・きますよ~。心理小説ぽいかも。

映画のスーザンのように、哀しい瞳を思い浮かべるようなラストではありませんでしたが、
エドワードの小説を読み終わっても、スーザンの人生は終わらない。
どう続いていくのか、どうなっていくのか。

じわじわじわ~~っと不穏な空気が入り混じるかのような読後感。原作も読みごたえありました♪
  1. 映画タイトル(な行)
  2. | trackback:0
  3. | comment:6
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comment

こちらにもパーフェクトイケメン君、アーミー・ハマーが出てるのですね。
でも彼みたいなタイプは日本人には人気が出ない気がします。なんだか人間離れしてませんか?彼って。

そこいくとジェイク・ギレンホールはキュートで繊細な感じのするところが好きだったのですが、「ナイトクローラー」で激やせしてから人相変わっちゃって残念。
作品は映画も小説もじわじわと不気味な感じで面白そう♪


  1. 2018/06/10(Sun) 12:39:43 |
  2. URL |
  3. tonton #-
  4. [ 編集 ]

>tontonさん

出てますよ~!!アーミー・ハマー。
出番はそんなに多くなかったけど、イケメンでした。
私の中では最初は「ローン・レンジャー」そして「コードネームUNCLE」が印象的かな。
すごく背が高いよね!!
顔も整ってる!!
うん、でも日本人の好みではないかな~。
なんだろう?鼻から下のライン?が大味な気がする(まあっ!失礼な、イケメンに 苦笑)

日本人は繊細なタイプが好き~♪
「ナイトクローラー」は私未見なんだけど、え!?ってくらい違う顔になってましたねーー。成り切りぶり、すごい。

この作品では、過去のシーンの恋するエドワードを演じるジェイクはきっとtontonさんの好みだと思うわ~(笑)

原作より、よりドラマチックに不穏な空気が漂よう映画化でした。あ、でも作中のエドワードの書いた小説は(原作も映画も)どっちも怖かったーーー。




  1. 2018/06/11(Mon) 11:48:39 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

夜の獣たち

瞳さん、おはようございます。
ノクターナル、私も原作(珍しく)読みましたよ。
スーザン、映画とは環境が違いましたね。

>普通の主婦だけに、よけいに、読んでいるこちらにもその不安感が響いてきます。
・・・・・同じく~。
でも普通の主婦でも、やっぱりどちらかと言うと気の強い感じで、ラストもその勢いで押し通した印象でした。
ラストは映画のが寂しさや不安(一抹の勝手な希望?も?)などが胸に迫って来る感じで良かったかな。

すみません、上のコメントの
>鼻から下のライン?が大味な気がする(まあっ!失礼な、イケメンに 苦笑)
これに笑ってしまった~(≧∇≦)
原作では熊っぽい扱いだったけどね、映画はイケメンでメデタシメデタシ。(笑)
  1. 2018/06/13(Wed) 11:01:19 |
  2. URL |
  3. つるばら #OP2UcWyM
  4. [ 編集 ]

>つるばらさん

こんにちは~。
原作、読まれてたのね♪
長編でしたね!!
そうそう、キャラクター設定違いましたね。
エドワードの書いた小説も、事件後のトニーの姿が詳しく書かれてて。彼の内面が知れてとても興味深かった半面、映画でここ省いてくれて良かったかも・・・と思ったりしました。
原作のスーザンもなかなか気が強い感じでしたね。ラストのあの手紙の文章とか。強がったままの彼女に、今後何が起きるのか・・・。

映画はよりスリリングで、キャラクターたちも見事で素晴らしかったですね。
監督のセンス?スゴイナ~。
ラストも胸にきましたね。

>これに笑ってしまった~(≧∇≦)

えへへっ、アーミーファンの方、ごめんちゃい~~。
そうそう、原作とは違ってイケメンでしたねーー。メデタシメデタシ~(笑)
レイのキャラクターも原作では散々だったけど、アーロン君、イケメンだし~。
  1. 2018/06/13(Wed) 16:26:45 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

もう7月

お邪魔します~
台風の影響は大丈夫ですか。
原作550ページなんですね。
挫折しそう(笑)洋書は弱くって。
私も瞳さんの
アーミー評価に笑ってしまった一人です。
この映画ではぱっと見かっこよくはみえますが・・笑
7月に入りましたので、君の名前~~が公開されるのかしら。
是非感想お聞きしたいです。
ところで

腰いかがですか。お大事にしてくださいね。
私もときどき痛くなります。
腰大事だもの。無理なさらないでね★
  1. 2018/07/04(Wed) 13:36:33 |
  2. URL |
  3. みみこ #zQHIT1rU
  4. [ 編集 ]

>みみこさん

こんにちは~。
台風7号が行って、今度は8号が発生したみたいですね~(>_<)
こちらはすごい雨です。県下では警報が出てるところも・・・。
そちらは大丈夫かしら。

原作、たっぷり~~!!でしたよ~。
映画ではキャラクターをぐっと魅力的にしてて上手いなって思いましたよ。

ふふ、アーミー評価、ファンの方がいたら申し訳ない~(笑)
あんなにイケメンなのに~~!!
この作品ではスーツバッチリ決まってましたね。
「君の名前で~」今月末公開です。
楽しみです、絶対行かなきゃ。

腰、心配してくださってありがとう~~。
みみこさんも!?
お互い気をつけましょうね。
みみこさんも無理しないでね~~。


  1. 2018/07/05(Thu) 17:01:27 |
  2. URL |
  3. 瞳 #-
  4. [ 編集 ]

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