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2018
04.09

「エル ELLE」映画と原作

エル3


新鋭ゲーム会社の社長を務めるミシェルは、一人暮らしの瀟洒な自宅で覆面の男に襲われる。
その後も、送り主不明の嫌がらせのメールが届き、誰かが留守中に侵入した形跡が残される。
自分の生活リズムを把握しているかのような犯行に、周囲を怪しむミシェル。
父親にまつわる過去の衝撃的な事件から、警察に関わりたくない彼女は、自ら犯人を探し始める。だが、次第に明かされていくのは、事件の真相よりも恐ろしいミシェルの本性だった──。

            <公式サイト ストーリー>より


鑑賞してから少し時間が経ってしまってのレビューになりましたが、それでもこの衝撃!は大きいーー。
監督はポール・バーホーベンだったんだ・・・・
『ロボコップ』で驚かされ、『氷の微笑』で惑わされました。監督の作品鑑賞するのは『インビジブル』以来でしょうか。
本作はどことなく『氷の微笑』を思い出させます、魅惑的で、強く、しかしどう理解していいかわからないヒロイン

エル2

襲われた後の、淡々としたあの行動はもちろんですが、
会社での犯人捜しといい、元夫や、不倫相手への態度と言い、気丈というのとは違うような、底知れぬ不思議な強さに魅了されてしまう。

エル

64歳実年齢が信じられないナ~~、ハリウッド女優たちがみんな断ったという、ミシェル役を彼女がやってくれて嬉しい!!
なんて美しくて、なんてミステリアス

本作、官能的サイコスリラーと謳われていますが、(もちろん官能的ではありました!)、私の印象は、レイプ事件を発端にしたミシェルをはじめ彼女の周囲の人々の人間ドラマのように思えました。
少女時代にミシェルの人生を変えた事件を起こした父親、そんな父を許そうとしている母親、元夫、友人夫婦、息子と彼女、そして魅力的な隣人・・・・。
登場人物たちに見える人間の二面性、潜んでいるかもしれない隠された部分の存在に慄き、ドキドキしてしまいました。
でもそんな怖さと同時に、ナニコレ??的なブラックユーモアに「笑っていいの!?」と戸惑わされた作品でもありましたネ。

そして、こんなにいろいろな事がありつつ(レイプ犯の正体やその顛末、一番驚かされたのはそれを犯人の妻は知っていたということ!!!)、迎えたラストのなんて穏やかなことかーーー。
登場人物の中で一番好感度の高いアンナ(アンヌ・コンシニ)とミシェルにホッとさせられるラストシーン、予想していませんでしたよ~。最後まで驚かされた作品でした。


原作は、フランスのベストセラー小説(フィリップ・ジャン著)、映画鑑賞後に読みました。

少女時代のジンクスの話、
暴行された後、風呂に入りながら
「これまでだって、自分の選んだ男たちにもっとひどいことをされてきたんじゃないの」という心の声、
原作ではミシェルの心中が語られているので、想像するしかない映画のミステリアスなミシェルに比べると、ぐっと近づけるような、人間的な部分を感じました。

けれど、逆に二面性においては原作のミシェルの方がより強く感じられますし、他の登場人物たちも(映画よりもっと)複雑な二面性を感じました。
ミシェルの過去、複雑な私生活のゴタゴタ・・・・、原作を読むと、ミシェルと彼女の周囲の人々がより生き生きと浮かび上がってきて・・・・・、より面倒くさくて大変そう(苦笑)

原作のミシェルは最後の最後まで、頑ななまでに父親との面会を拒絶します。
映画のミシェルよりも頑固!?と思えそうなこのエピソードですが、逆にそうすることで自分を守ろうとする「弱さ」のようなものを感じました。
もちろん、強い女性!!けれど、どこかもろさも感じる・・・・そういう印象を受けた原作のミシェルでした。
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コメント
瞳さん、こんにちは!
おお――。
原作も読まれたのね?
なんか、私も興味が湧いてきちゃったなあー。
映画見た後に本読むのって、2度おいしいんだよね。

氷の微笑、私もリアルタイムに見に行ったなあ。
でも、なに?
ロボコップもこの監督さんなの?
すごいねえー。知らなった!
latifadot 2018.04.14 12:36 | 編集
>latifaさん

おはようございまーす。
そうそう、映画と原作両方読むの好きなのよ~(笑)
でも、どっちを先に?でちょっと悩んじゃうんだけど、映画→原作の順に読む方が多いかな~。
(もともと原作知ってる映画以外は)

「氷の微笑」!!Latifaさんも行ったのねーー。
あの足替え?シーン、衝撃的だったよね!!!
「ロボコップ」「トータルリコール」もそうなの!!ジャンルを超えてなかなか刺激的?な作品作る監督さんですよネ。
dot 2018.04.16 09:57 | 編集
瞳さん、こんばんは~。
こちらにもおじゃまします。
ポール・バーホーベン監督作品見てみると、
どの作品も変化球な感じがしますね(笑)
私は「ロボコップ」が大好きです^^
「氷の~」のシャロン・ストーンも綺麗でしたよね。
なんか監督さんの女性の趣味がわかる気がする(笑)
ミシェルの周囲の人たちもなんか色々ありそうで、
興味深かったですね。
原作のミシェルの心の声、これは聞けてよかった!
ミシェルの気持ちがわかって理解が深まりそうですね。
バーホーベン監督の見てない作品チェックしてみようかなー♪
ポルカdot 2018.04.19 22:52 | 編集
>ポルカさん

こちらにもコメントありがとう。

監督作品、変化球ですよね、刺激的~~!!
どうくる!?ってドキドキしますね。
「ロボコップ」私も好きです。
シャロン・ストーン、見惚れました。妖しげで美しくて強くて。

>なんか監督さんの女性の趣味がわかる気がする(笑)

うんうん、ホント!!わかる~~(笑)

原作ではミシェルの心中がわかる心の声が書かれててそういうの読むとぐっと彼女に近づけますよね。
映画はそれがない分、ミステリアスさが増していましたね。

今月WOWOWで監督の「スターシップ」があるんですよ。
観てみようと思ってます。



dot 2018.04.20 10:27 | 編集
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