2018
03.14

「シェイプ・オブ・ウォーター」

シェイプ

1962年、アメリカ。
政府の極秘研究所に努めるイライザは、密かに運び込まれた不思議な生き物を見てしまう。
アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”の、奇妙だがどこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。

            <パンフレット より>


昨日の鑑賞後からずっと、なんだかふわ~っとした不思議な気持ち。
息ができないはずの水の中でふんわ~りと浮かんでいる・・・・・そんな感じがするのは、(↑の)美しいラストシーンのせいかな。

60年代のアメリカのレトロな雰囲気。
映画館の真上!!なんて夢みたいなアパート、なんて可愛いんだ!丸窓
デル・トロ監督がこだわりぬいたんだろうなあ~と思う、この世界観や凝った造形は、まさに「映画」ならではの“夢”の世界。

水の中にさまざまなものが浮かんでは流れる~~不思議な夢を見ているかのような・・・オープニング、
イライザの乗るバスの窓についた水滴、
研究所の彼の水槽、
2人が愛し合うバスルームに溢れる水・・・・、そしてラストシーン。
シェイプ・オブ・ウォーター、訳すると“水の形・姿”水には形は無いけれど、捉えどころのないそんな数々の“水”のシーンはとても印象的でした。

イライザのアパートや、研究所のブルー。
グリーン(ティール)色のストリックランドのキャデラック、ジャイルズが通うダイナーのパイも緑色!!
“水”を意識したかのようなブルーやグリーンの世界の中に、赤の差し色が美しいこと~。
愛を知ったイライザのコート、靴、そしてカチューシャは赤でしたね。こういう色使いも素敵でした。

そういうまさに映画的な世界でしたが、反して登場人物たちはみな、世間から置いて行かれたような人々ばかり。
口がきけないイライザ、親友ゼルダは黒人女性、職を失った初老のジェンキンスはゲイでした。
祖国を半分捨てたようなホフステトラー博士・・・・彼の孤独感もひしひし感じました。

唯一、成功者として君臨?するのがストリックランド!!マイケル・シャノンの迫力ったら~~絵にかいたような(その時代の)アメリカンマイホーム、美人の奥さん、可愛い子どもたち、キャデラック!!
どこまでもどこまでも・・・見事に嫌なヤツでしたねぇ
『スリービルボード』観てたから・・・もしや彼も最後には改心!?なんてチラリと思ったりしたけど・・・無い、ナイ~!


監督が当て書きしたという、イライザ役のサリー・ホーキンス、まさに彼女あってこそ~!!
美人サンじゃないのになにか惹きつけられるというか、ごくごく庶民的に見えたかと思うと・・・不思議な輝きを感じたりする~。
この捉えどころのなさが魅力ですネ。
いや、しかし・・・いろいろと驚きましたケド。“彼”と卵と音楽でデート・・というロマンチック?だけかと思えば・・・!!
愛を交わしたあとの(バスルームに溢れる水!水!!)あの眼差しの色っぽさ~~。


アマゾンから来た“彼”の魅力が正直私にはピンとこなかったのが残念。
猫のシーンで引いてしまったせい!?本能と言われても・・・。
頭ぽんぽん・・・は可愛かったけど(笑)イライザとのシーンでラストだけじゃなく、もっと感情を見せるようなシーンを見せてくれたらなあ~と感じました。
劇場でスクリーンを見つめる“彼”の背中・・・何を感じたのかなぁ、映画好きをくすぐるいいシーンでした♪


第90回アカデミー賞 作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞4部門受賞の快挙~~

やりましたね~~!!
でも正直、作品賞には驚きました。
デル・トロワールド、グロさマイルドだったせい?(黒くなった指とか・・あったけど(>_<))


「彼を助けないんだったら   私たちだって人間じゃないわ」
人としてみんな同じであるという気持ち、人間愛であり、ピュアなラブロマンスであり、
ファンタジーで、ミステリアス。そして官能的~。
映画的な魅力が贅沢に詰め込まれた作品でした。



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シェイプ・オブ・ウォーター(2017) THE SHAPE OF WATER 上映時間 124分 製作国 アメリカ 監督: ギレルモ・デル・トロ 製作: ギレルモ・デル・トロ J・マイルズ・デイル 原案: ギレルモ・デル・トロ 脚本: ギレルモ・デル・トロ ヴァネッサ・テイラー 撮影: ダン・ローストセン プロダクションデ ザイン:...
シェイプ・オブ・ウォーター dot ちょっとお話dot 2018.03.14 16:38
コメント
お邪魔します~~
音楽や美術面、とっても素敵でしたよね。
アメリのような世界で。
私も映画館近くに欲しい
サリー・ホーキンスの愛らしさもより一層この映画を
魅力的にしていますよね。
<頭ぽんぽん・・・は可愛かったけど>
あ・・瞳さんも?私もそう思ったわ。
イライザへの仕草ではなかったけど・・・爆
彼の存在よりも
シャノンの行動のほうが何倍も怖かったわ。
題名も意味深そうで、いろいろ言ったわりには
おもでとう~~デル・トロさんと
今は思っています・・・・(笑)
みみこdot 2018.03.14 16:16 | 編集
こんばんは〜。お邪魔します。

>イライザ役のサリー・ホーキンス、まさに彼女あってこそ~!!

アカデミー賞での彼女、小柄で細くて少女のようでした。でももう40過ぎてるのにびっくり。

>猫のシーンで引いてしまったせい!?

キャ〜、今この文読むまで完全に忘れてました(笑)そうそう、あのシーンはショックでしたね〜。猫は魚を食べるから、魚の復讐でしょうか?

>デル・トロ監督がこだわりぬいたんだろうなあ~と思う、この世界観や凝った造形は、まさに「映画」ならではの“夢”の世界。

レトロ感だけでない、不思議な夢の世界を独特の造形と色彩で彩ってましたね。作品賞はともかく美術と、デルトロワールドという意味で監督賞は納得です。



tontondot 2018.03.14 23:10 | 編集
>みみこさん

こんにちは。
そうそう、音楽も良かったな~♪
美術は、監督のこだわりがいっぱい詰まってましたね。
映画館の上だなんて、映画好きには夢のよう~。
レトロな雰囲気も素敵。

頭ぽんぽん~(笑)
ふふ、可愛かったよね。
彼が触れたところ、傷が治ったり髪が生えてきたり・・・、やっぱりアマゾンの人々が奉るわけですよね。

>彼の存在よりも
シャノンの行動のほうが何倍も怖かったわ。

凄かったーー!!
とりあえず、手は洗ってくれ~って思ったし(笑)
あの目つきであの行動、迫力ありすぎ。
ロシアの博士も気の毒で・・・。

>いろいろ言ったわりには
おもでとう~~デル・トロさんと
今は思っています・・・・(笑)

みみこさんの感想、読んですごくうんうん!って頷いちゃいましたよ。わかる、わかる~~。

作品賞には正直驚いたけど、映画的な面白さがいっぱい詰まってたからなぁ。
監督!!おめでとう~~♪
dot 2018.03.15 17:00 | 編集
>tontonさん

こんにちは。
>アカデミー賞での彼女、小柄で細くて少女のようでした。でももう40過ぎてるのにびっくり。

そうですよね~!!
ある意味年齢不詳?というか、年を感じさせないような雰囲気ありますよね。
いろんな役が出来る女優さん、「パディントン」のママ役もいいですよ~。
そうそう、イーサンと共演してる新作も気になってます。・・・が、やっぱりこちら地方では公開ないみたいで・・・。

半魚人の復讐~~!!
猫は・・・えっ!もしや?と思ったらホントにそうだって・・・ぎゃーーって。
本能といえども・・・(>_<)

>レトロ感だけでない、不思議な夢の世界を独特の造形と色彩で彩ってましたね。作品賞はともかく美術と、デルトロワールドという意味で監督賞は納得です。

まさにデルトロワールドでしたね!!
監督賞は、うんうん、納得~~。美術賞も!!
dot 2018.03.15 17:08 | 編集
レイティングが高いので、それなりのシーンがあるとは思いましたが、サリー・ホーキンスのヌードは正直男性から見て「おお!」というものではないですが、でもやはり英国の女優は堂々としていますね。すみませーん、またヌードの話になっちゃいました。

>どこまでもどこまでも・・・見事に嫌なヤツでしたねぇ

瞳さんならお分かりいただけるでしょうが、「タワーリング・インフェルノ」のリチャード・チェンバレン、「カリートの道」のショーン・ペンなみに嫌な人間でしたね(笑)。ああ、あと「タイタニック」の人。
Bill McCrearydot 2018.03.31 15:39 | 編集
>Billさん(と呼ばせていただきますね)

あそこまでヌードがあるとはビックリでしたよ~。

>正直男性から見て「おお!」というものではないですが

ふふふっ、細いですもんね~~。
でも本当に堂々たる脱ぎっぷりでした。エライ。

おお、懐かしい~!!
どこまでもイヤなヤツたち(笑)分かりますーー。
ショーン・ペンは髪型もビックリで、最初、え?誰?と思いましたっけ。

dot 2018.03.31 23:00 | 編集
>Billさん(と呼ばせていただきますね)

どうもありがとうございます。これで、瞳さんからもネット友達、仲間と認めてもらえたと考えてよろしいですかね。

ところでまだ書いていませんが、「映画・イヤな奴列伝」みたいなシリーズ物の記事を書いてもよさそうですね。私が出した3人と、この映画の1人で、4本も書けちゃいます。これは面白そうです。

ところで俳優の中原丈雄と酒を飲ませていただく機会がありまして、中原さんに「「元カレ」が一番印象に残りました」と話をしたら、「ああ、あの部長ですか」と答えてあまりうれしそうでありませんでした。嫌な奴の役だったので、うれしくなかったのでしょう。また、「俺たちに明日はない」で、主人公を裏切った共犯の父親を演じた俳優は、「なぜ裏切った」と非難の手紙が届いたそうです。役だからだですが、そういう話が通用しないこともあります。

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/bd0e8cc8aa1cba45cc0b8170a9a8f707

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/acb2669802b88355cc951b9632754e87
Bill McCrearydot 2018.04.02 19:43 | 編集
>Billさん

おはようございます。
お仲間ですよ~~、もうずっと(笑)

「映画・イヤな奴列伝」みたいなシリーズ!!
ぜひ書いてください~!!
面白そう~。
えっ!?中原さんと!?すごいですね~♪
イヤな役ってとっても印象に残りますよね。だからでしょうね、役者さんの素とは違うのですが、その人=嫌な奴の印象も残ってしまいますよね。

ブログ記事読んできました♪
「俺たちに明日はない」確かにそういう役だから仕方ないのに、そういう非難を受けることもありますね。
役者さんって大変だーーー。

逆に、「北の国から」なんてドラマだとわかっていても蛍と純が自分の知り合いの子どもみたいに思えちゃったりしますよね(笑)

「俺たちに明日はない」の母親役の方、俳優じゃなかったんですね。
地元の教員~!!ビックリ、全然知らなかったので面白かったです。
ウォーレン・ビーティ(私もベイティは嫌です!(^^)!)お好きなんですねーー!!いいですよね。
彼の記事もまた楽しみにしています。

dot 2018.04.04 09:12 | 編集
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