2017
04.12

「ミッドナイト スペシャル」

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特殊能力を持つ少年アルトンを守り、ある場所へと急ごうとする父親ロイ。
だが、少年の力を知り政府やカルト教団らが彼らを追う。

衛星をも打ち落とせるパワーを少年はなぜ持っているのか、そして、彼らはどこへ行こうとしているのか・・・。



※↓ ネタバレあります。未見の方はご注意くださいね。


超能力を持つ少年をめぐるSFサスペンス。
ストーリーは↑で書いた2行で終わるくらいのシンプルなものですが、この逃走劇、ぐいぐい惹きつけられました。

なぜ、父親であるロイは息子を“誘拐”しなくてはならなかったのか。
目にゴーグルをつけた(思わずサイクロプスと気になり度アップ)少年の能力とは?
政府の暗号をどうやって解読したのか?
カルト教団との関係は?息子を捨てた・・と言われる母は?

そして、いったいどこへ向かっているのか、行かなくてはいけないその場所に何があるのか・・・?

頭に浮かぶさまざまな??は、逃走劇が進むにつれ少しづつ明らかになっていくものもありますが(ロイとルーカスの関係とか)
肝心かなめのSF的な疑問については、結局最後まで明かされることはありませんでした。

なんで、ロイとサラの間に生まれた子どもが“別世界からきたもの”なの?
なぜ8歳になった今、迎えが?
アルトンの能力はいったい何のために?(そもそも、別世界ではみんなあんな能力者なのか)

DVDの特典で監督は(おおっ、何か種明かしが?と思ったら)「私の定義はいらない、想像力を膨らませて!!」ですって
ええ、ええ、もう、観ている間中、観終わってからも想像しまくりですよ~~(笑)

1980年代のSF映画を目指した・・・という監督の思惑どおり、
リアルなSF的設定が張り巡らされた最近のSF映画とは違う、
わからないものへの怖さとそして憧れを感じる、懐かしいテイストの作品だったように思います。
ちょっとブラッドベリの小説を思い出したな~♪

そしてSF映画ですが、親子、友だちという人間ドラマ部分にグッとくる!!ココもとても良かった~。

家族

どこまでも息子を守ろうとする父親役のマイケル・シャノン、別れを悲しみつつ・・・理解しようとする母をキルステン・ダンスト、
ロイの幼なじみで逃走劇の相棒となるルーカスはジョエル・エドガートン。
みんな、いい演技でした
中でも、ロイの片腕的な存在で頼りになって・・・いてくれてありがとう♪って言いたくなるくらいナイスなキャラクターがぴったりだったジョエル。
この間観た『ギフト』の強烈なキャラと同じ俳優さんとは信じられないワ!!

アルトン

大きな瞳が印象的なアルトン君が、また可愛いんだナ

私たちの世界の上にあるという・・・“別世界”、現れたその眺望は近未来的でありながらどこか、古代の建物のような趣もあったのが印象的でした。
もしかしたら、何百年も、何千年も前からずっと・・・私たちを見ていたのかもしれない・・なんて想像もどんどん膨らんで・・・、
ますます監督の思惑どおり(笑)

好きだなぁ~、この作品。
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ミッドナイト・スペシャル dot 虎猫の気まぐれシネマ日記dot 2017.04.12 22:50
コメント
瞳さん

あえて背景を説明せず観客の想像に任せた監督の意図が
「消化不良」のデメリットよりも
「想像が膨らむ」というSFらしいメリットになっていたのが
ある意味すごいですよね。
なんかわからないところもあるけど目が離せない・・・・
そして伝えたい世界観はちゃんと雰囲気が伝わってくるんですから。
説明しすぎのSFって、宇宙専門用語などの洪水で
その意味の把握に脳がついていけなくて疲れるのですが
こちらは説明不足な点がかえってゆったり見れました。
シンプルでしたね。
ななdot 2017.04.12 22:49 | 編集
>ななさん

監督ったら・・・、想像してね~って(笑)
もっともっと、いろいろ知りたい~、見せて欲しいっていう思いももちろんあるんだけれど、
分からないまま、ぐいぐい引き込まれる作品でしたね。
SFらしいメリット!!そうでしたね、まさに。

音楽もとてもシンプルだったのに、雰囲気にあっていてよかったです。

>宇宙専門用語などの洪水で
その意味の把握に脳がついていけなくて疲れるのですが

そうなの!!いっぱい言われても全然頭に入らなくて疲れますよね。すごいんだなあ・・・とは思っても(苦笑)
その点、この作品はシンプルで好きです(笑)

dot 2017.04.14 10:25 | 編集
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