2017
01.24

「ダーク・プレイス」と原作『冥闇』

ダークプレイス


1985年、カンザス州の町。
8歳だったリビー・デイの証言により、彼女の兄ベンが逮捕された。その容疑は、母親と2人の姉妹の殺害。一部始終を目撃したのが、末妹のリビーだったのだ。
それから28年後─。殺人事件の遺族として世間から同情を受け、支援金や自伝出版で食いつないできたリビー(シャーリーズ・セロン)。定職もなく、孤独な生活を送る彼女に、「殺人クラブ」という団体から連絡が届く。

                          <公式サイト ストーリーより>



原作が、あの『ゴーンガール』のギリアン・フリン、主演シャーリーズ・セロンときたら、とっても期待値上がります

幼い時、母と姉二人が殺され、しかも(自分の証言によって!!)犯人として逮捕されたのが実の兄という、これ以上ないほどの衝撃的な出来事から28年・・・。
支援金で28年も食べていけるんだ・・・というのも驚きでしたが、過去の未解決殺人事件について話し合い、その謎を解こうというクラブがあるっていうのもビックリ。

リビー

こんなに美人が28年も一人で~!?と思わず思っちゃうシャーリーズ演じるリビーだけど、
ぶっきらぼうな口調、穴の開いたTシャツ、他人に近づけない・・距離感、こういうところをしっかり演じてます

お金のために仕方なく、過去の家族の事件に立ち戻らなくてはならなくなったリビー。
彼女が訪ねていく人々は・・みんな怪しいし(ベンも隠しているし)、そもそも彼女自身も事件にどう関わっているのかよく分からない。
そんなミステリアスなムードの中、
回想シーンで見える「28年前のデイ家の人々」に惹かれました。
少年の日のベンを演じたタイ・シェリダン君いいナ~♪幼いリビーの可愛らしさ、子どもたちを思う母親の姿にも共感を覚えました。

ママ

だからこそ・・・この一家に一体何が!?しだいしだいに“あの日”が近づいてゆく・・・・・ドキドキしました~~。
不穏すぎる、強烈なクロエちゃんの存在にも~~

たどり着いた真実は・・・・・哀しすぎる~
そもそも、あの時代の農業危機っていうのがよく分かっていないのでそこまでの危機感、焦燥感もピンとこなくて。
それにしてもなぜ、あの夜だったんだろう

回想シーンや映画の雰囲気は良かったし、ラストにほんのり見える光にほっとしたんだけれど、
登場人物たち、特にリビーの心情は最後まで掴めないまま、近づけないまま・・(幼かった時の自分の言動をどう感じているのかとか)で終わってしまったのが寂しいような気がしました。
なにかこう・・・遠くで物語をみていたような・・・もっと一歩も二歩も踏み込みたかった!そんな気持ちになったのでした。

・・・で、原作はどうなんだろう~と気になって『冥闇』読みました♪

ガツーン
衝撃でした、やっぱりギリアン・フリンなんだなあ・・・と納得!!

惨殺事件の詳細の惨たらしさ、デイ一家があの土地で置かれていた立場や環境、ここまで貧しかっただなんて・・。
80年代の悪魔崇拝に対するパニックや、農業危機に直面した農家の実態、田舎町の閉鎖的な雰囲気、
なにより!あの父親から何も教えてももらえず、家では母と妹たちに囲まれ、学校の掃除という仕事までさせられ・・・どこにも持っていきようのないベンの怒り、疎外感・・・が小説からはとても強く、強く感じられました。
リビーのキャラも、チビで太目で・・決して美人じゃない。
小さい時から嘘つきで今は、無気力、そのくせ怒りっぽくて手癖も悪い。
はっきり言って、全然好きになれるようなキャラじゃなかった~!!
原作読んだら、絶対シャーリーズを思い浮かべたりしないヨーー、これ。

そんなリビーがクラブからお金をもらうために始めた事件に関わった人々に会うこと・・・、映画では一人で出かけていってたけど、ライルと二人で出かけるシーンが多くて、リビーと彼の会話やかかわり方(彼が昔起こしてしまった過ちを話すシーンも)断然原作のほうが好き。
ニコラス・ホルト君だっただけに・・・・映画はもったいなさすぎる~。

リビーがどうしてああいう証言をしてしまったのか・・も語られているし、
事件後の彼女がどういう人生を歩んできたのか・・・、映画ではとらえきれなかったリビーにぐいっと迫れたような気がします。
とにかく、原作では登場人物一人一人の姿がとてもリアルで!貧しさゆえに子どもたちをそれほどかまってなかったらしい(それを辛くは思っていたけれど)母親の悲しい姿も含めて・・・強く迫ってきました。

残酷なシーンも強烈なシーンもしっかり書いてあるし、登場人物たちの弱さ、醜さ(ベンがなぜずっと黙っていたのかも原作を読んで納得)に辛い気持ちにもなるけれど、
それだからよけい、好感度低かったヒロインリビーが最後までなんとか頑張って・・・ベンと和解を果たし、(映画では死んだことになっていたけれど)叔母と再会し、かってのあの農場を訪ねてみる。その成長ぶりが本当に嬉しくて心に沁みました~~。

これは、ぜひ原作もあわせて読むこと、おススメです

映画ではちょっと浮いてるように感じたクロエちゃんの強烈さ、原作のキャラに一番近かったのは彼女だったのでした

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コメント
瞳さん、おはようございます。
「ゴーン・ガール」の原作者だと知ると期待高まり過ぎちゃいますよね~。
そのせいか、自分は正直ちょっと期待はずれだったんだけど;;
原作の方はすごく面白そうじゃないですか~!
キャラからして全然違うみたいで・・
リビー、チビで太目・・嘘つきって・・(^^;
映画スタッフ、よくセロンをリビーにしたねぇ~大胆過ぎる!(笑)
お兄ちゃんの事やあの犯罪捜査オタク軍団にしても
原作ではより詳細で面白そうですね。俄然読みたくなってきました。
読んだ後だと映画の方にも少しは愛が生まれるかも・・?(^^;
でも映画の方は、昔の一家の雰囲気はとても自然で良かったですね。
現在が現在なだけに、ただ田舎のお家でみんながそろってるってだけで胸にくるものもありました・・。
どうしようもないビッチが一人いましたね・・あ、これは原作のままなのね(笑)
やっぱり原作は「ゴーン・ガール」に負けず劣らずなのかな?(笑)

ところで、昨夜スマホで自分の所のBBSを覗いた時に瞳さんが書き込んでくれてるのがわかったので
朝一でPCでお返事しようと思ったんだけど、何故かBBSが開かなくてお返事出来ません・・(@_@)
今、様子見しているところです。ごめんなさいね。
つるばらdot 2017.01.25 09:45 | 編集
>つるばらさん

おはようございます。
>「ゴーン・ガール」の原作者だと知ると期待高まり過ぎちゃいますよね~。
「ゴーンガール」が衝撃的でしたもんね!!
それを思うと、物足りない~と思っちゃいますよね。

映画は原作と比べたら、ソフト?というか、家族愛が強く描かれていたように思います。回想の家族シーンがとても良かったし、そういうの好きなんですけど、
一人ひとりのキャラにもっと近づきたかったかな・・・っていう気がしました。
あの当時の心情もですが、現在のリビーの気持ちとかももっと知りたい~!!って思って。

>現在が現在なだけに、ただ田舎のお家でみんながそろってるってだけで胸にくるものもありました・・。
うんうん!そうでしたね~。
お母さん、美人で胸が大きくて(なぜかすっごく目がそこに・・←私だけ?笑)
子どもたちも可愛くてね~。

原作を読むと、一家のおかれていた状態とか、農業危機とか、あの当時の悪魔崇拝のこととか・・・とてもよく分かってなるほど~!と思いました。
当時のベン目線、お母さん目線、そして現在のリビー目線・・・と3人の側からの書き方でもあったので、より心情に近づけたと思います。
クロエちゃんの頑張り(?)原作読むとなるほど~!って!(^^)!
ホルト君はもったいなかったですね。
この役を希望して自らアプローチしたとか。原作くらい登場して欲しかったな。

そちらのBBS、私も昨日覗いてみたら出てこなくて・・。
でも今朝はいけました♪
ありがとうございます~(*^-^*)
dot 2017.01.26 09:19 | 編集
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